米粒のような独り言

アラサーオタク女性の独り言です。文章とお絵描きが好きです。おにぎりボウズくんというオリジナルキャラクターを描いて楽しんでいます。※無断転載などご遠慮ください。

何度でも己

こんばんは、おにぎり成です。
今日で29歳になりました。

昨日は「明日は泊まり込みの仕事でいないから」ということで、父から一足先に誕生日プレゼントをもらった。
私は9月にひとり旅を計画しているので、旅用のリュックをプレゼントしてくれた!あまりリュックを使用したことはないが、これからはありがたくリュック背負って旅に出ることにする。

何店舗か回って、さらに店員さんにアドバイスをもらいながら選んでくれたらしい。店員さんがオススメしてくれた色は汚れが目立ちそうだと心配したら「防水スプレーで保護してから使用すると良い」と店員さんが教えてくれたと父が言っていた。
親切にアドバイスしてくれて良い店員さんだ…。

プレゼントをもらうときに、父から「生まれてきて良かったですな」と言われた。
何故ひょうきんな感じで言うのかは不明だが、私は「そうですな」と返して、そそくさと自室に戻った。私は年々、涙もろくなってきている。

父も兄夫婦もいて、職場の人達はみんな優しくて、信頼できる友達もいるし、こうしてブログを読んでくれる人達にも感謝だ。周りの人達を尊く想うたびに、自分を愛おしく大切に想う。
「産んでくれてありがとう」と伝えたい母はもういないけど、私はきっとこの先もこの日を迎えるたびに母に感謝する。

職場の先輩に「もう29歳か~w」とからかわれたけど、私としては「やっと29年経つのか」という心境だ。
悲観するつもりはないけど、今まで大変だったなあと思う気持ちもある。悲しい想いもやるせない気持ちも、怖くて意地悪で悪意に満ちた人間も。気が遠くなるほど暗い毎日が確かにあった。

「私より辛い想いをしている人はたくさんいるから」そう思うと誰にもなにも言えなかった。苦しみなんて比べられるものではないのに、勝手に人と比べて自分を責めていた。
けれど私はいま温かい日々を迎えているし、自分を大切に想う感覚もしっかりと理解できている。あの時の自分に教えてあげたい。

「誰だって辛いって声を上げて泣いたって良いんだよ。あなたの悲しみはあなただけのものだよ」そんな想いを伝えたくて、私はチマチマと文章を書いて、ふてぶてしいおにぎりの絵を描いている。


誰かの命が産まれた日に、誰かの命が奪われる。
愛する人と過ごす日々を。理想の自分になりたくて血の滲むような努力をしてきた毎日を。震える足を鼓舞して立ち上がってきた人生を。
それらを嘲笑うかのように、人の命を一瞬で奪う人間がこの世界に生きている。どうしようもなく怖い。吐き気がするほど怖くなる。
本当は優しいものだけに包まれて生きていたいけど、それでも悲しいほどに自分以外の物事はどうすることもできないから、せめて自分だけはなにも奪わないように生きていくしかない。

芯を持って歩いていく。黒い霧に包まれたら、自分と向き合って考えて、また前を向いて歩く。どれほど歩いても何度でも霧は出てくると思うけど、そのたびに自分と向き合い続けることが、周りの人達を大事にすることに繋がると私は信じている。

ではまた。

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