米粒のような独り言

アラサーオタク女性の独り言です。文章とお絵描きが好きです。おにぎりボウズくんというオリジナルキャラクターを描いて楽しんでいます。※無断転載などご遠慮ください。

旅行記その1

こんばんは、おにぎり成です。
昨日は下田まで旅に出ていました。

一泊2日の旅を予定していたが、2日目の天気が雨予報だったので、1日目をメインに行動しようと決めた。
朝6時半過ぎの新幹線に乗って、下田への到着は9時半頃である。メインの日を楽しむには充分な時間であった。問題は自宅から駅までの始発のバスが7時近いということだ。
しかしそんなことは大した問題ではない。始発のバスがないのであれば歩けばいい。自宅から駅まで徒歩50分。5時半過ぎに家を出れば余裕で間に合う。

5時には起床して、朝っぱらからガタガタと準備をする。そんな私を見て父は「歩いていかなくても…」と止めたが、私の意思は固い。たくさん食べる分、たくさん歩く。これは私の流儀でもあった。
父に「出掛けるとき、ふじおの部屋の扇風機をつけてほしい」とお願いをして家を出た。10月ということで部屋のエアコンは切ってあるが、まだ昼間は暑いので扇風機をかけて換気をしている。
私はふと「いや、ふじおの部屋ではない。私の部屋だぞ、あそこは」と思い直して歩き出した。我がうさぎはふてぶてしく部屋を占拠しているが、あそこは私の部屋だ。危ない危ない。


実は出掛ける予定時刻を10分ほど遅れてしまっていた。遅れても「まあ余裕でしょ」と思っていたが、どうやら間に合わない予感がしてきていた。
「いや、間に合う。自分の脚力を信じろ」という気持ちと「次の電車で行けばいいか」という諦めの気持ちがせめぎ合っていた。
しかし次の新幹線は45分ほど待たないと来ない。私は諦めるという選択肢を捨てて早足で歩いた。
父からもらったリュックが重い。重いリュックを背負って早歩きをしていると、リュックが亀の甲らに感じてきた。
私の脳裏にはリュックを背負って亀仙人の修行を受ける悟空とクリリンが浮かぶ。そりゃこんな重いものを背負って修行をすれば、クリリンも強くなるわけだわ。

私はハアハアと息継ぎをしながら、汗だくになって駅に到着した。最近は涼しくなってきたが、50分も早歩きをしていれば汗もかく。
早歩きのおかげで新幹線の出発時刻3分前に着いた。本当にかなりギリギリだったが、自分を信じて良かったと思った。


優雅な旅のスタートではなかったが、私は何とか下田まで辿り着くことができた。道中、汗だく問題、トイレに行きたい問題、喉が乾いた問題などもあったが、そんなことは晴れ晴れとした下田を前にしたら小さなことだ。

9時半頃、まずはペリーロードに向かう。
ペリーロードは駅から徒歩15分だ。朝っぱらから早歩きしたことによりヘトヘトだったが、旅のテンションでペリーロードまで歩いた。
潮風が心地いい。

ペリーロードに着くと、私は「え?ここ??」と目を疑った。

なんだかすごく閑散としてない?

確かにここは雑誌やネットでみた風景であるが、民家しかないし店は全て閉まっている。

そうか、まだ10時前だからか。

納得した私はとりあえず下田海中水族館に向かうことにした。辺りを見渡すと私と同じような観光客が途方に暮れている。
だって店が開いていたとしても、ほとんど民家しかないもの。雑誌とネットで見た情報と違うもの。実家とそんなに変わらない風景だよ。橋があるかないかの違いしかないよ。散歩して終わりだよ!!

少し憤りを感じながらも、ペリーロードから徒歩10分の距離にある下田海中水族館に向かった。ペリーロードを抜けたすぐ近くに分かりやすい看板がある。ビジネスホテルの看板かと思ったが違った。

ナビ通りに歩いていくが不安になるほど山だった。

でかめのトンネルに着いたが、どうやらこの道を進むしかないらしい。

トンネルを歩いているといろいろな思考が頭を過った。

「今ここで拐われたら誰にも気付かれないんだろうな」
「車に引かれそうだな」
「霊的なものもなんやかんや怖い」
「普段からイキッてホラー映画を観なければ良かった」
「行きの新幹線で平山夢明の小説を読んだから余計に怖い」

…と、様々な思考に襲われながらも私は何とかトンネルを抜けた。歩いて良い道かわからないので、皆さんには真似をしないでいただきたい。平日で車が少なかったから良かったが、今思えば普通に危険である。いろいろと危険である。

トンネルを抜けると下田海中水族館の入り口が見えた。人が思った以上に少なかったので開園しているか不安だったが問題ないようだった。

ここが私の旅のスタート!!
ペリーロードのことは忘れます!
次回、下田海中水族館編!

長いから何回かに分けます。
ではまた。

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