米粒のような独り言

アラサーオタク女性の独り言です。文章とお絵描きが好きです。おにぎりボウズくんというオリジナルキャラクターを描いて楽しんでいます。※無断転載などご遠慮ください。

心の叫びを抑えるな


子供の頃から空気を読むことが苦手だった。
周りが普通に出来ていることが私には難しくて、目の前で起こる出来事にいつもついていけなかった。みんなが終わった頃に私は始まって、私が終わった頃にみんなは別のことに取り掛かっている。物事のルールを覚えるのに時間がかかるタイプだし、手先も不器用で人と関わることも苦手だった。
「また取り残される」そういう感覚が今でもある。

「あんたは本当にボケーッとしている子だね」母がそういって笑っていたから、私も私をボケーッとしている人間だと思っていたけど、今思い返せばただフリーズしていただけだったような気がする。

集団行動が苦手で常にフリーズしているから人と関わることも苦手になっていく。だから浮かないように必死で周りの顔色をうかがっていた。

それは大人になった今でも変わらなくて、私は何かをしている最中によくフリーズする。
今の職場の人であれば「ああ、おにぎりさんはそういうところがあるよね」なんて頷いてくれそうだけど、以前働いていた職場では物を投げられたし、腕を掴まれて睨まれながら怒られたこともあるし、最低最悪な暴言を浴びせられたこともあった。
だからやっぱり私は周りの顔色をうかがっていた。陰口を言われないように、浮かないように、嫌われないように。もう変なやつって思われたくない。

そうやって過ごしていたら、周りの人がなにを求めているのか、なんとなく察することができるようになってきた。
「今この人はこの言葉を言われたいんだな」
「この人は私にこうやって動いて欲しいんだな」
先回りして動けるようになったら、物事の流れについていけるようになった。ああ、そうだ。私はこんな自分になりたかったのだ。取り残されるのはもう嫌だ。

だけどそんな風に立ち振る舞っていたら、誰かにとって都合のいい人間になっていた。
初めて付き合った人には「元カノが忘れられない」と言われたのに振り向かせようと頑張って付き合って、結局元カノと浮気されて挙げ句の果てにフラれたし。
シフト制だった職場のとき、人手が足りないときは休みを返上して出勤していたけど「本当にうちで働きたいならアルバイトに降格しても頑張るよね」と言われて脅されたし(これは花屋で働いていたときの話だが「小さい店なので正社員で雇い続けることは難しい」と言われたあとに宣告されたことだった。さすがにその後すぐに辞めた)

それではだめだから自分と向き合い続けて心も体も整えて、昔よりは楽に生きていけるようになっているけど、それでも無意識のうちに誰かにとって都合のいい自分になろうとしている。
そんな自分に気付いた。

だけどもう言わせてくれ。
今ここで言わせてくれ。

私は都合のいい人間じゃない!!!!私は私の都合で生きてんだよ!!誰かのためじゃない!!!!私が私の声を聞かなきゃ誰が私を守るんだよ!もういい加減にしてくれ!!あの人はこう考えているのかな、今は私にこうして欲しいのかな、こうしたらこの人は喜ぶかな、じゃないわアホ!!!!私は私のために生きてんだ!!どいつもこいつも自分のことは自分でやれ!!遠回しに要望を言ってくんな!!遠回しに言えば私が動くと思うな!!真心には真心で返せ!!人を都合よくコントロールしようとするな!!ふざけんなー!!!!

と、いう心の声にやっと気付いた。
自分と向き合っていたつもりだった、でもすごくすごく深いところにこの感情を閉じ込めていたらしい。
無知で無垢で小心者は狡い人のターゲットになりやすい。それはどんなことでもそう。誰かの自尊心を満たすために使われたり、支配欲の強い人に攻撃されたり。
でも自分の心は自分で守らないとね。


ではお目汚し失礼しました。

ブログランキング・にほんブログ村へ