米粒のような独り言

アラサーオタク女性の独り言です。文章とお絵描きが好きです。おにぎりボウズくんというオリジナルキャラクターを描いて楽しんでいます。※無断転載などご遠慮ください。

なにも持たないまま

こんにちは、はじめまして。

おにぎり成(なる)と申します。

これから日々想うことを気軽に書いていきたいと思います。おしゃれで有益な情報はお届けできませんが、楽しんで書きたいと思います。

 

のらりくらりと生きてきて、気付いたら27年という時が過ぎていました。

なにもないけど、なにかほしい。なにかが足りない。欠落した日常はどこか不自由で、ほしいほしいと手を伸ばしながらゆるやかに落下していく。

浮かんでは消えていく小さな感情を、少しでもなにかに残せたのなら。

そんな想いで始めました。

 

ではさっそく今日の出来事を。

 

今日は休日なのでゆっくりと起床。お昼ごはんを食べて漫画を読んで、だらだらしていたらいつの間にか昼寝をしていた。

私は風通しの良い空間が好きなので、基本的に部屋は開けっ放しにしている。

さわやかな春風が部屋の隅々まで吹き込んで、そしてまた旅立っていく。ふわりとやさしい風に乗ってやってくる草と土の香りが懐かしくて心地良い。

幸せな昼下がりだった。

 

夢の世界にいた私だが、洗濯物を持ってきてくれた父の足音で現実世界に戻ってきた。

父も同じく休日だ。私と父は二人暮らしなので家事は適当に協力してやっている。洗濯物関係は私の干し方が雑だとかなんとかで父の担当になっていた。

ついでと言わんばかりに部屋を物色する父は、机の上に置かれているあるものに注目した。

「あ!これ、マンガ大好き芸人でやってたやつだ!」

父が手にしたものは板垣巴留先生の漫画、BEASTARSだった。

ぼんやりと覚醒する意識のなかで、私は急激な危機感を覚えた。BEASTARSはめちゃくちゃ面白くて最高なのだが、動物同士の艶かしいシーンが多い。大変申し訳ないが正直に言って、父に興味をもってほしくない(ごめんなさい)

私は咄嗟に「いや、見なくていいよ」とBEASTARSを取り上げた。

 

「いいじゃん別に」

そう言われるとムキになるのが我が父である。父も負けじとBEASTARSを引ったくる。

 

「見なくていいって言ってるじゃん」

「ちょっと見るぐらい、いいじゃん」

「お父さんが見てもわからない!」

「わかるわ!」

 

かなりアホらしいがBEASTARSを引っ張り合いながら、本気のけんかに発展してしまった。その時、私の頭の中ではレゴシを誘惑するハルとルイと寝ているハルのシーンが脳内を駆け巡りまくっていた。絶対に見られたくない。そう思うとBEASTARSを掴む手に力が入る。

ぐぐぐっと力いっぱい引っ張る父の手がとうとう離れた。

 

「この、ばかっ!!」

行き場のない父の手が私の頭をスパーン!!と叩き、どすどすと足音を鳴らして部屋を出て行ってしまった。本気でムカついていたからか、凄まじい威力のツッコミだった。ぐわんぐわんと脳みそが揺れる。

なんだか全てが嫌になってもう一度寝た。

 

目が覚めると父が夕食を作ってくれていた。今日の夕食当番は私だが、さすがにぶん殴りすぎたと反省したのだろう。

私たち親子のけんかは謝罪をしない。単純に恥ずかしいからだ。

 

私も仲直りのためゲオで借りてきたギャラクシー街道を一緒に観ようと提案。

映画が始まると父が「この映画観たことある!つまらなかった!」と言い出したので、絶対的信頼を置いているYahoo!映画の評価を見てみると☆2つだった。

誰かの感想には「この世の汚いものを全て詰め込んだ映画」と評されていた。

観るのをやめた。今日はいったい何なんだ。

 

こんな感じで書いていきたいと思います。

これからよろしくお願いします。

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