米粒のような独り言

アラサーオタク女性の独り言です。文章とお絵描きが好きです。おにぎりボウズくんというオリジナルキャラクターを描いて楽しんでいます。※無断転載などご遠慮ください。

昔ばなし

こんばんは、おにぎり成です。

田舎暮しなので毎日車通勤をしています。

 

会社だけではなくコンビニひとつ行くにも車移動。

煩わしさを感じながらも車内をライブ会場にすることができるのでそれは良かったなと思う。今朝はアニメ「けいおん!」と「干物妹!うまるちゃん」のOPを聴きながらノリノリで出勤した。

懐かしいアニソンだと思われるかも知れないが、オタクにという概念はなく、名作が名作で上書きされることは決してない。名作は永遠に語り継がれるべきだと思うし、どれほど年月が経っても色褪せることはない。つまりオタクはしつこい生き物なのだ。悲しいほどに。

 

小中高と隠れオタクだったので、変にコソコソとした陰鬱なオタクになってしまった。

(しかし、中学の卒業文集のクラスページに書かれていたランキングコーナーでは、漫画が好きそうな人ランキング1位に輝いたことがある。本当に隠れていたのかは不明。ていうか、なんだそのランキング。ふざけんな。もっと他にいただろ)

 

小学生からインターネットの面白さに気付き、中学生ではブログやHP巡回などインターネット無双をしていたがそれだけでは飽き足らず、高校生ではTwitterで知り合ったオタク友達とワイワイキャッキャしていた。私はHPを開設していたため、その繋がりでできた友達とコミケに行ったりして、薄暗く青春を謳歌していた。初めて行ったオフ会の高揚感は今でも忘れることはできない。

 

その中でも一番仲良くなった子がいる。名前は仮に「あんぱん」としておこう。

(なんか雰囲気があんぱんっぽかったから)

あんぱんとは家庭環境の悩みが似ていて、リアル(現実の)友達には相談できないことも話すことができる、とても大切な存在だった。いつの間にか私たちはオタクとかリアルとかそんな関係では言い表せないほど仲良くなっていたと思う。しかしある日、私たちの関係は脆くあっけなく終わる。

 

あんぱんから「10万円貸してくれない?」とラインがきたからだ。

私は驚いてすぐに「何に使うの?」と返信をした。すると「携帯料金の支払いのためで、今月中に入金しないと携帯が使えなくなってしまう」ということだった。

 

おかしくない?そんなことある?いや、そういうこともあるのか?

私はめちゃくちゃ悩んだが、心の危機察知センサーがウォンウォン鳴っていたので「ごめん、お金ないや」と返信をした。あんぱんからは「わかった」と返ってきて、その後すぐ私は無感情にあんぱんのラインをブロックした。なぜかすごくショックだった。

私は人にお金は借りないし、もし10万円という大金を借りるとしたら、面と向かってお願いする。そして私は田舎暮らしであんぱんは東京暮らしだ。連絡手段はラインとSNSだけで、どこに住んでいるのかもわからない。仮にお金を貸してあんぱんと連絡が取れなくなってしまったら取り返しがつかない。私だったらそういう条件の人にお金は借りない。返すまでの期間、相手を不安にさせてしまうからだ。

借りるなら面と向かって借りる。そして身近な人に借りる。それが筋だと思う。お金借りたことないからわからんけど。

「価値観の違い」「カモられる」「携帯料金で10万円払うことある?」という言葉が渦巻いて、悲しくて虚しくて、私たちのあの時間は何だったのだと、頭が真っ白になった。

結局、私自身もあんぱんを信用していなかったのだ。私はあんぱんにも自分にも失望した。

 

その頃の私は21歳でパワハラあほんだら会社に勤めていて人間不信になっていたことも、過剰にショックを受けた原因だったと思う。

あんぱんとの関わりは全て断ち切った。HPは閉鎖してTwitterもやめた。とにかくもう誰とも関わりたくなかった。ネットでもリアルでも。

それからSNSは一切やらなかった。魔の暗黒時代突入である。おにぎり過去編はまたいつか書かせていただきたい。読んでくれると嬉しいな。

 

ちなみに、あんぱんにお金を貸さなかったという感じで書いたが、実際には貸せなかったというほうが正しい。その頃の私はやけになって毎晩のように飲み歩いていたのでお金が全くなかったのだ。

「ごめん、お金ないや」は嘘偽りない私の悲痛な叫びであった。

 

昔ばなしにお付き合いいただきありがとうございました。

それではまた。

 

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