こんばんは、おにぎり成です。
朝起きても何だか憂鬱でした。
起きてから朝のルーティンをこなして、のそのそと布団の中に戻った。YouTubeを観ながらウトウトしていると、泊まり込みの仕事から帰宅した父に起こされた。
人のことを叩き起こしておきながら、上機嫌でAdoの「心という名の不可解」をうろ覚えで歌いながら去っていった。ほとんど歌えていなかった。
まだ起きたくなかったので反抗的に布団の中に戻ってダラダラした。お昼ごはんの時間になったので、父が用意してくれたパスタを食べながら「真犯人フラグ」を観た。生駒ちゃん本当にかわいい。
その後、予定があったので準備をして出掛けようとしたら、階段で転んで体を打った。スリッパが滑って尻から落ちて壁に激突したのだ。
手すりを掴んだことでバランスが取れたことと、階段の踊り場だったので受け身が取りやすくて助かった。幼稚園児の頃、ブランコで立ち乗りして一番高いところから落ちたときのことを思い出した。そのときも鎖の部分を掴んでいたので無事だった。
いつだって危機一髪の人生なのだ。
午後は人生で初めてエステサロンに行った。きっかけは幼なじみ達とのグループラインだ。
「オラ、眉毛をキレイにすっぞ!」ということで、眉毛のワックス脱毛と眉メイクレッスンを受けることになった。同じエステサロンにそれぞれ別日で予約して施術を受けた。
アパートの一室が店舗だという情報を幼なじみOから得ていたので、迷わず辿り着くことができた。お店の中に入ると、優しそうな女性のオーナーさんが出迎えてくれた。個人で開業されているらしい。
たくさんの化粧品の香りが鼻を突いて、慣れない空間に緊張感が高まった。ガチガチになりながら校長室にありそうなふかふかの大きな椅子に座ると、温かい電気毛布が膝に掛けられて何だかホッとした。
説明を受けていよいよ施術スタート。眉毛にのりのような液体を塗ってから、テープを貼ってビリッと剥がす。その作業が繰り返される。
「今日はお仕事はお休みですか?」キタ、コミュ障が苦手なことランキング一位、世間話。またこれですか、やれやれという気持ちになりながら、ボソボソと返事をする。
「趣味はなんですか?」と聞かれたので「読書と映画鑑賞です」と言うと「へえ…」という気の抜けた返事が返ってきたので、慌てて「旅行も行きます」と言ってしまった。
「私も旅行好きです!」と、盛り上がりそうな雰囲気になってしまったので私は少し焦った。旅行と言っても近場に行くのが精一杯なくせに、陰キャがイキッて旅行などと大それたことを言ってしまった。
「話にノッてこないでくれ、ボロが出る」とヒヤヒヤしたが、オーナーさんは食べ歩きが趣味らしく、美味しかった食べ物の写真などを見せてくれた。
幼なじみ達から「圧がない話しやすい人」だと聞いていたが、ひねくれ者の私にも楽しく話してくれて嬉しかった。
明らかに私のほうが年下なのに、しっかりと敬語を使ってくれて、ちょうど良い距離感を維持してくれた。私は急に距離を詰められることが苦手なので、丁寧にコミュニケーションを取ってくれて安心した。
眉毛もふんわり眉毛になって感動した。幼なじみ達が施術後にルンルン気分でラインをくれた気持ちがわかった。
オーナーさんは眉毛だけではなく、メイクレッスンまでしてくれた。私は化粧水などは好きだが、メイクは苦手なのでありがたい。
特に人にメイクをしてもらうことに対して苦手意識を持っていた。成人式の日、美容室のお姉さんにギャルメイクで仕上げられたことがトラウマになっている。
「ナチュラルな感じで」と伝えたのに、全く希望通りにならなかったのだ。嫌なことを嫌だとハッキリ言えなかった当時のモヤモヤが今でも残っている。
しかし、今日のオーナーさんのメイクは感動した。マスクを取って出掛けたくなった。早くそんな世の中に戻ってほしい。
帰りはドラッグストアに寄って、紹介してくれたメイク道具を買った。
アザラシはガチャガチャでゲットした。
すっかり気分が良くなっている。良い日だったな。はもしょうさんの動画を視聴しながら寝よう。
ではまた。