米粒のような独り言

アラサーオタク女性の独り言です。文章とお絵描きが好きです。おにぎりボウズくんというオリジナルキャラクターを描いて楽しんでいます。※無断転載などご遠慮ください。

散歩のおかげで

こんばんは、おにぎり成です。
胃腸が…(山根)


昨日から胃腸の調子が悪い。
胃腸だけでなく、身体の節々が強張って辛い。昨日は変なところに力が入っていたからか、今日は腰が重くて尻と足が筋肉痛になった。絶不調である。

精神的な苦痛は肉体にも現れる。
身体を整えるためには散歩が一番。

夜はまだ少し肌寒い。もう少し厚着をしてくればよかったと後悔したが、歩き続けると体温が上がってきて気にならなくなった。
満開の桜が美しくて、それだけで心が洗われるようだ。どこからか甘い花の香りがふわっとする。月と星が輝く空も、草と土の香りも、澄んだ空気も、見渡す限りの田園風景も、全てが私を満たして癒してくれる。この空間を全身で感じることができて私は幸せ者だ。それだけで幸せなはずなのに、この幸せは当たり前の日常に埋まれて消えてしまう。

もう少し明るければ桜の写真が撮れたのに…。


なんやかんや1時間近く歩いてしまった。
家の近くを歩いていると、背後から「ガサッ!」と草を掻き分けて何かが飛び出してきたような音がした。振り返ると動物らしきものが「フガッ!フガッ!」と鳴きながら、だだっ広い田んぼのなかを駆けていく影が見えた。
私はどこかの家の犬が逃げ出して、解放感による興奮から、田んぼのなかを全力疾走しているのだと思った。
こうしてはいられない!犬が逃げたのなら捕まえなくては!車に引かれたら大変だ!そう決意した私だったが、真っ暗のなか犬がどこにいるのか見えないし、ソニック並みに疾走している犬を捕まえる自信がなかった。
遠くのほうから田んぼのなかを走り回る音と「フガッ!」というブサイクな鳴き声が聞こえた。ヤツはまだこの周辺にいるらしい。
犬のほうから来てもらおう!うちの犬たちは口笛を吹けば必ず私のもとに走ってきた。犬は口笛が好きなのだ。
「ピュー!」と、私はなるべく大きな音で口笛を吹いた。しかしどれほど口笛を吹いても犬が近くに来る気配がない。真っ暗のなか田んぼに向かって口笛を吹き続ける女。その姿は怪しすぎるが、私は粘り強く口笛を吹いた。すると犬が田んぼから飛び出して街灯の下に姿を現した。よく見えないが、小さい動物が2匹いる。犬?え?なにあれ?

動物は口笛を吹く私の近くに走ってきた。犬だと思っていたそれは2匹のタヌキだった。
タヌキがお互いの息の根を止める争いをしていたらしい。私が呆気に取られているあいだも「ガ!フガッ!」と鳴きながらタヌキたちは激しい殺し合いを続けている。

押し倒されて殺されかけているタヌキが、もう一匹のタヌキから何とか逃げ出して、私の横を走り抜けていった。もう一匹のタヌキは私の存在に気付いて、後退りして別の方向に逃げていく。いま私、殺されかけていたタヌキの盾にされなかった?

犬だと思っていた動物が実は2匹のタヌキで、そして目の前で死闘を繰り広げていた。
こんな経験は初めてだ。やはり散歩は面白い。今までも脱走したどこかの犬を3回ほど捕まえたり、イノシシが目の前を猛スピードで走り抜けていったり、車に引かれて片足が動かないタヌキを警察官の人と助けたり、赤い流れ星と緑の流れ星を見つけたりと、色々なことがあった。

散歩はどん底に沈む私をいつも救い上げてくれる。散歩の魅力を知れたことは人生の財産だ。

そんなことを書きながら寝てしまったので、これは昨日の日記です。今日も体調が優れない。胃腸の不調のおかげで体重が2キロ落ちていた。痩せたい痩せたいと思っているときは痩せないくせに、こういうときはアッサリと体重が落ちる。回復したらすぐに戻るんだけどね。
ではまた。

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