米粒のような独り言

アラサーオタク女性の独り言です。文章とお絵描きが好きです。おにぎりボウズくんというオリジナルキャラクターを描いて楽しんでいます。※無断転載などご遠慮ください。

カフェと服探しと

こんばんは、おにぎり成です。
昨日と今日です。


今日は市内の気になっていたカフェに行こうと私は考えた。いつの間にかそこに開店していたカフェは、建築デザイナーが気合いを入れて手掛けた建物らしく、飲食だけでなく家具や雑貨まで販売していた。
まだ12時前だというのに、店内にはすでに人が溢れている。店員さんが「ご予約ですか?」と声を掛けてくれたが、ご予約していない私はテーブル席ではなくカウンター席に案内してもらった。カウンター席は8席ほど設けられており、椅子がブランコになっている。おしゃれな飲食店で時々見るタイプのやつだ。

ここで先にお知らせしておくが、今から私は「椅子をブランコにする」という愚行について激しく批判する。苦手な方は読まないことを推奨します。

パッと見た印象はメルヘンでおしゃれな印象を抱かせるブランコ椅子であるが、ハッキリ言って座り心地は最悪である。尻は痛いし安定感はなく、座板を吊り下げる分厚い紐の内側に腕を入れたら良いのか、はたまた外側に腕を回せば良いのか、正解がわからない。
もしかしたらブランコ椅子は後ろにひっくり返る可能性もあるし、狭い紐と紐の間に腰を掛けるので座る幅が決められている。これでは大柄な人は座ることが困難であろう。例えば、予約せずにカウンター席を案内された大柄な人が「あの椅子は座れないだろうな…」と悟り、肩を落として引き返す。そんな切ないシーンが目に浮かび、心臓がぎゅうっとなった。それがデート中であれば私は目も当てられない。
一見すると「椅子をブランコに変えちゃお☆」という発想は微笑ましく、遊び心を感じるものであるが、それは一定の条件が満たされない場合であれば、ピンヒールで山登りするようなチグハグで危険なものになってしまう。
落ち着きを求めるカフェで真逆のことをしている自覚が店主にはあるのだろうか。きっと深く考えずに思慮の浅い建築デザイナーにうまく丸め込まれて「ブランコ椅子いいじゃん☆」などと思っているのであろう。
最近はこのような内装の飲食店が増えたように感じるが、安定感の悪いハンモックやブランコを椅子にするのであれば、両足が床につくという条件で提案するのが良いだろう。今回は床から足が全くつかないほど高い位置に設置されていたので転倒したら危険だと感じた。あとブランコの幅をもう少し広げたほうが良い。先述したとおり、あれでは座れる人が限られてくる。

これをそのまま店の口コミにコピペしたいほど感情が揺さぶられたが内装は今さらどうしようもないしな…。
ブランコ椅子以外の内装はとても素敵だったし、ご飯も珈琲も美味しかったので、次回行くことがあればテーブル席を予約しよう。
最後になるが、ブランコ椅子という奇抜なものを採用するのであれば、店内の広さや設置高さなどを考慮して慎重に設計してほしい。下手したら不幸な事故が生まれてしまう。
配慮に欠けたブランコ椅子が絶滅することを祈るのみだ…。


そんなわけで昨日は怒りを鎮めるために、時間を置いてから日記を書こうと考えた。1日経てばブランコ椅子への不満もおさまっているかと思ったが、いまだにその気配はない。まだちょっとムリな感じである。


気分を変えて今日の日記だ!
今日は早起きをして、いつも行く都会ではないほうの都会に行くことにした。ちなみに片道50分ほどの距離であるが「ブランコ椅子」への非難を綴っていたら、あっという間に目的地に到着した。それほど集中していたらしい。

私はシーズンごとに自信を持って着れる服が2着ほどしかない。他にも数着あるが、10年近く着続けているようなボロい服しか持ってないのである。
今まではそれでも困らない人生だった。しかし「せ、せっかくのデートだしな…」と思った私は、こうして都会に服を買いに行くことに決めたのだった。あとオルビスの日焼け止めが気になっていたので購入したかった(最重要)

10時頃から服探しスタート。普段はネットで半額になっている服を狙って適当に購入しているが、そのせいでよく買い物に失敗する。着てみたらなんか違うというものが多すぎる。
今回はそんな博打のようなことは避けたかったので、しっかり試着して心から気に入ったものを購入すると決めていた。私は試着がこの世で2番目に面倒だと思っているので憂鬱だったが、無駄金を使わないためには仕方ないことだ。今後は慎重にいきたい私なので、服のネット通販は控えることにする。実物に触れて気に入れば購入!それが一番!
それにしても、手に取るものはすでに持っている服に似たようなものばかりで目新しさがない。私は開始早々うんざりしていたが、そんな自分に喝を入れて服を求めて彷徨った。
ふと立ち寄った店に好みの服があったので試着させてもらった。薄っぺらい服の上にキャミソール型のロングワンピースを着るスタイルだ。着ていて一番しっくり来るし可愛い。
「もうここらで手を打つか」と購入しようとしたが思いとどまった。今回の私はひと味違う。他の店も回ってみて、この服よりトキメクものがなければ購入する。これはめんどくさがり屋の私にとっては非常に大きな成長である。戦いのなかで成長していくタイプの主人公みたいだ。
そして私は一度ランチを挟んで、再び服探しに精を出した。結局1時間ほど試着させてもらったりして各店を見て歩いたが、そんなに良いものがなかったので先程の服を購入した!
クールな女性店員さんが「お帰りなさい」と静かに笑って出迎えてくれた。もっと無愛想な人だと思ったので、そのギャップにドキドキしたぞ…!
その後もう一着ほど欲しかったので、他の店に移りふらふらしていると、半額になっている素敵な服を2着見つけたので購入!!これで目的は達成した!しっかり試着もしたので今回は間違いなし。

服探しに満足した私は化粧品を見たあと、夕方頃に電車に乗った。電車待ちの列の一番前に並んでいた私は、電車が到着して一番に車内へ乗り込んだ。
隅の席でも座ろうかな~と目を向けると、その席には真緑に光るカメムシが堂々と座っていた。私は反射的にその席の向かい側に移動してしまったが、移動したあとに「あの席に座った人がカメムシに気付かなかった場合カメムシを踏むことになる…!それであれば私がカメムシを退かすべきだった!!」と一瞬で想いを巡らせた。
しかしその席にはあっという間にメガネをかけた大人しそうな青年が座ってしまった。私はハラハラしながら青年の反応を待ったが、青年はカメムシに気付かずスマホを触り始めた。
踏み潰されることを逃れたカメムシは、テクテクと青年の足を散歩し始めた。足をつたって青年の膝の上に置いてあるリュックに渡って、リュックの上に乗せている腕にまで到達した。
「青年が虫嫌いでカメムシに気付いて発狂したらどうしよう」そんな気持ちで私は青年の動向を見守った。青年はスマホに夢中でカメムシに気付く気配が全くない。
チマチマと歩くカメムシが青年の手の甲に届くと、青年はやっとカメムシの存在に気付いた。しかし青年はカメムシに驚く様子もなく、そのままカメムシを手のなかに閉じ込めた。カメムシは青年の手の隙間から外に出て、それをまた青年が捕獲する。
青年が発狂しなくてよかったと思ったと同時に私は「あの人、カメムシ飼ってるじゃん」と思った。それにしてもあの青年、めちゃくちゃ良いヤツだ。自分が騒いだり、カメムシを払ったりしたら車内が騒然とすることを想定しているのだろう。青年はカメムシを手のなかに閉じ込めてそのまま過ごした。私だけが君の努力を見ているぞ…。
しばらくすると降りる駅に着いたらしい青年が立ち上がり、私の横のドアから外に出た。その拳にはカメムシがしっかりと握られていた。手の隙間からカメムシの腹が見えていたので間違いない。ほんと良いヤツ。

こうして服探しの旅は終わった。地元に戻った私は夜ごはんを食べながら酒を飲んで、楽しい気分でバスに乗って帰った。
今日は疲れた…ヘトヘトだ。
ではまた。

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